
チャンティング講座(ヴァーグヨーガ)
ヴァーグヨーガ(vagyoga)とは、ヴァーグ(声)のヨーガという意味です。この講座では、サンスクリット(梵語)のマントラ、賛歌(ストートラ)、詩句(シローカ)などのチャンティング(詠唱)を学びます。発声法・発音・音階・意味と、トータルな内容となっています。毎回、テキストから、いくつかの詩節をとりあげ練習します。
サンスクリットの真言や讃歌を詠う(発声する)ことで、脳や神経系に精妙な波動を与えます。それにより精妙な意識を養うことができます。
学んだことがあるが正しい発音と音階を知りたい、詩句の意味を知りたい、初めてだが興味があるので学びたい、などどなたでも参加可能です。経験を積んだ方には、中級や上級の個人レッスン、希望者には弦楽器タンブーラを演奏しながらの詠唱法の指導やプージャーと呼ばれるヴェーダの儀式の指導も行っています。
チャンティングとは?
詩歌などをにふしを付けて詠うことを、「詠唱、吟唱」といいます。英語ではチャンティング(Chanting)、チャント(Chant)です。「グレゴリアン・チャント」と言えば知っている人も多いと思います。「グレゴリア聖歌」と訳されるもので、ローマ・カトリック教会で用いられる無伴奏の宗教音楽のことです。
ヴェーダ聖典は主に四音階で詠唱されます。高音(udātta)、中音(svarita)、低音(anudātta)、特別な高音(pratyaya)です。サーマ・ヴェーダの場合は、七音階となります。
詠唱者は、詠唱前に瞑想を行い、心を整え、静寂のレベルから詠唱することが望ましいです。また、正しい発音と音階も重要です。それにより、マントラや祈りの言葉の響きは聞く人の心の深くに大きな静寂と神聖なエネルギーをもたらすことでしょう。
1)基礎から学ぶマントラ・チャンティング特別講座(全4回)
2ヵ月間(90分4回)で終了する講座です。サンスクリットのアルファベットの発音、発声法、サンスクリットの詩句(シローカ)、讃歌(ストートラ)、マントラなどのチャンティングなどを学びます。初めての方からどなたでもご参加いただけます。
目標:
- サンスクリットのアルファベットの正しい発音を理解する
- よりきれいな声や音階でチャンティングする
- サンスクリットの詩句、讃歌、マントラなどのいくつか覚える
- 意味や目的を理解する
2)個人レッスン
基礎から上級者までご自分のレベルと興味に合わせて指導しますので、ご相談ください。
指導可能な範囲:
- 基礎(サンスクリットの発音)、音階、発声法
- 当方のテキストCDブック「マントラ集」からの選択
- ほか、ヴェーダマントラ、ウパニシャド、バガヴァドギーター、チャラカサムヒター、ハタ・ヨーガ・プラディーピカー、ゲーランダ・サムヒター、般若心経、チャクラマントラほかサンスクリットの賛歌やマントラ
※お申し込みは、以下の「お申し込み」ボタンを押し表示される予約ページ一番下の「個人レッスン/カウンセリング予約のご手順」を読み、「個人レッスン」から希望日時を選択しお申し込みください。
講座日程
タンブーラ演奏講座
インドの楽器タンブーラの演奏法を学びます。他者の演奏やボーカルの伴奏だけをする場合と、御自身で演奏しながら演奏する場合の両方のケースがあります。演奏しながらチャンティングすることは、安定し美的なチャンティングを生み出します。チャンティングに慣れてきたら、タンブーラ演奏を伴うチャンティングへとチャレンジしてみてください。
講座: 個人レッスンのみ
※お申し込みは、以下の「お申し込み」ボタンを押し表示される予約ページ一番下の「個人レッスン/カウンセリング予約のご手順」を読み、「個人レッスン」から希望日時を選択しお申し込みください。
注意:
・練習用にはタンブーラは男子ボーカル用のものは当方で用意しています。
・インドの専門家がセレクトしたものを当方ショップサイトで輸入販売しています(数ヵ月で届きます)。
お申し込み:
随時、個人レッスンを行っていますので、お問い合わせください。
- マントラ(mantra 真言)は、 ヴェーダ聖典(紀元前1200年頃)に収められている様な聖句であり、自然の神格の賛歌です。ヴェーダ祭祀で使用されます。
- ヴェーダ・マントラ詠唱は伝統的な家系により代々口承されてきたものであり、2009年9月ユネスコ世界無形文化遺産に正式に登録されました。
- ヴェーダは、リグ・ヴェーダ、サーマ・ヴェーダ、ヤジュル・ヴェーダ、アタルヴァ・ヴェーダと付随するウパニシャドなどの聖典群を指します。
- ヴェーダ・マントラは、音階や詠唱法、使用法は厳格に定められており、専門家から学ぶ必要があります。近年では、アレンジされたり、歌謡曲のように歌われているものもありますが、伝統的な形を守る必要があります。
- 様々な賛歌、詩句などは、ヴェーダの時代以降、いわゆるヒンドゥー教の祈りとして、一般大衆の間にも広く歌われてきたものです。
- ヴェーダの自然神格を擬人化したもの、グルや両親などへの感謝、賛美、懇願、祈念、帰依を表す内容です。
- よく知られているものに、短い歌や神の名前を繰り返し歌うキールタンやバジャン、24音節からなる讃歌などがあります。
- マントラに比べ、音階の基底は厳格ではなく、より音楽的です。地方や指導者により異なるメロディとなったり、サンスクリットではなく、ヒンディーや他の言語のものもあります。