ラージャ・ヨーガとハタ・ヨーガを組み合わせるのがベスト

  1. 浄化法(ネーティー、アグニサーラ、ナウリー)
  2. 準備運動(スークシマ・ヴャーヤーマ)
  3. スーリャ・ナマスカーラ
  4. アーサナ
  5. 浄化法(ナーディー・シュッディ、カパーラ・バーティー)
  6.  バンダ
  7.  呼吸法
  8.  瞑想
  9.  上級瞑想

 

瞑想、呼吸法、アーサナ(ポーズ)の位置付け

一般にいうヨーガはヨーガ8部門(八支足)の3番目である、アーサナ(ポーズ)を指します。ヨーガでは、瞑想のための「安定し快適である姿勢」をアーサナと呼びます。呼吸法は4番目であり、呼吸を精妙にし、快適な瞑想の準備となるもので、脳や体のエネルギーを整え、心の静けさを生み出します。これらは身体的実践です。

5番目のプラテャーハーラは目を閉じ心の内面に意識を向ける瞑想への入り口です。

6番のダーラナーは意識を呼吸や特定の想念に留める実践です。7番目の瞑想では内面に留まる意識をさらに完全な静寂へと導くものです。8番目のサマーディは瞑想により到達する深い静寂の意識です。

3番から7番は毎日この順番でセットにして行うことが効果的なラージャ・ヨーガの実践となります。

 

古典ヨーガ(ラージャ・ヨーガ)の8部門(八支足)

パタンジャリの古典ヨーガは、以下の八支足を説いています。これらの毎日の実践により心身を浄化し、バランスの取れた健康と自己実現を目指します。

  1. ヤマ(禁戒) 自分と他者、社会との関係を規制する規則
    ① アヒムサー(ahiṃsā 非暴力)
    ② サテャ(satya 正直)
    ③ アステーヤ(asteya 不盗)
    ④ ブラフマチャリヤ(brahmacarya 梵行)
    ⑤ アパリグラハ(aparigraha 不貪)
  2. ニヤマ(勧戒、日課)
    ① シャウチャ(śauca 清浄)
    ② サントーシャ(santoṣa 知足)
    ③ タパス(tapas 熱行、熱意)
    ④ スヴァーデャーヤ(svādhyāya 自己の学習)
    ⑤ イーシヴァラ・プラニダーナ(īśvara praṇidhāna 至高の存在、精神への完全な帰依)
  3. アーサナ(座法)
  4. プラーナーヤーマ(呼吸法、調息)
  5. プラテャーハーラ(感覚を内側に向けること)
  6. ダーラナー(集中法)
  7. デャーナ(瞑想法)
  8. サマーディ(精神の完全な静寂)

 

ハタ・ヨーガの7部門(七支足)

ゲーランダのハタ・ヨーガではまず肉体の浄化から始まり、最終的には自己実現、解脱を目指します。

  1. シャト・カルマ(ṣaṭkarma 六種浄化法)
  2. アーサナ(āsana ポーズ)
  3. ムドラー(mudrā)※安定性の獲得
  4. プラテャーハーラ(pratyāhāra)※勇気の獲得
  5. プラーナーヤーマ(prānāyāma 呼吸法)
  6. デャーナ(dhyāna 瞑想)
  7. サマーディ(samādhi)