アーユルヴェーダの知識を総合的に学ぶ

この講座では、「アーユルヴェーダの基本原理」を学びます。
アーユルヴェーダは生命の知識(科学)、健康で長生きするための実践的知識です。各種のトリートメントは、心身を浄化し若返りを促進します。予防医学としても注目されています。
ドーシャ、ダートゥ、マラ、アグニ、日課、食事、薬、病気とトリートメント、浄化法など基本的なトピックからセラピストに必要な知識まで学びます。
講座の知識の全体像
この講座では以下のアーユルヴェーダの全体的な基礎知識を学びます。
- イントロダクション(歴史と伝統、ヴェーダとインド六派哲学)
- 基本原理(ドーシャ、ダートゥ、マラ、アグニなど)
- 予防ケア(日課、季節の日課、自然の衝動、食事と食習慣など)
- 食事、薬、それらの準備
- 病気とトリートメントの原理
- 浄化法(セラピーの基礎、体の準備、パンチャカルマ)
- 特別なセラピー
- 肉体と組織に関する知識(体と構成、マルマ、ヴィクルティ)
- 重要な病気とそのトリートメント
講座内容
Chapter1 アーユルヴェーダの歴史と伝統
Chapter2 ヴェーダとインド六派哲学(ダルシャナ)
Chapter3 ドーシャ(doSa) 作用する力
Chapter4 ダートゥ(dhAtu)とマラ(mala)
Chapter5 消化の火~アグニ(agni)
Chapter6 実体(dravya)、属性(guNa)、運動(karma)
Chapter7 日々の日課(dina-caryA)
Chapter8 季節と季節の日課(Rtu-caryA)
Chapter9 自然の衝動(vega)
Chapter10 食事と食習慣(AhAra-vidhi)
Chapter11 人生の三つの柱(tristhamba)
Chapter12 食べ物(AhAra)
Chapter13 薬(oSadha)
Chapter14 薬の準備(bhaiSajya kalpana)
Chapter15 病気の知識(nidAna)
Chapter16 トリートメントの基礎(cikitsa)
Chapter17 セラピーの基礎(shodhana)
Chapter18 体の準備(pUrva karma)
Chapter19 パンチャカルマ(pa~nca karma)
Chapter20 補助的セラピー(pashcAt karma)
Chapter21 オイルセラピーとほかの特別なトリートメント
Chapter22 体(sharIra)とその構成
Chapter23 生体の組織(a.ngavibhAga)
Chapter24 マルマ(marma sharIra)
Chapter25 ヴィクルティの知識(vikRti vijj~nAna)
Chapter26 熱(jvala)
Chapter27 喘息(shvAsa)と結核(rAjayakSma)
Chapter28 痔(arshas)
Chapter29 泌尿器系の病気(mUtra roga)
Chapter30 黄疸(pANDu roga)
Chapter31 皮膚病(tvak roga)
Chapter32 ヴァータの病気(vAta vyAdhi)
第1章「アーユルヴェーダの歴史と伝統」
第2章「アーユルヴェーダとインド六派哲学」(2回)
六派哲学のうち、ヴァイシェーシカ、サーンキャ、ヴェーダーンタについての考察。ヴァイシェーシカやサーンキャの論は、特にアーユルヴェーダの基礎となっています。
第3章「三つのドーシャ~作用する力」(2回)
アーユルヴェーダの最も中心的な考え方のひとつ「三つのドーシャ」について考察します。人体を構成する五つの構成要素は、三つのドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)により機能しています。そのドーシャを知ることで、健康を増進し、病気を改善することができます。ドーシャとは何か、その性質、機能、位置、心や体との関連性などを学びます。
第4章「ダートゥとマラ」(2回)
人体を構成する7つの構成要素(ダートゥ)とは何か、ダートゥの機能、ドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)とダートゥの関係、ダートゥと器官とドーシャ、健康を保つ排泄物、ダートゥと排泄物などについて考察します。
第5章「消化の火~アグニ(agni)」
アグニは、食べ物をラサ(乳びなど)のダートゥ(dhaatu 人体構成組織)に変換させる消化の火です。 このアグニの正常な機能なしに、ダートゥとマラ(排泄物)は形成されません。したがって、アグニは、体に生ずるすべての生命変化に責任があります。今回の講座ではこのアグニを中心に考察します。
第6章「実体、属性、運動~ダイエット(規定食)とハーブの原則を学ぶ」
実体、属性、運動という原則は、アーユルヴェーダのトリートメントのための重要な知識です。 実体と五大元素、食べ物と薬、実体とドーシャ、相似と相違、味、五大元素と味、味とドーシャ、属性、ヴィールャ(潜在力)、ヴィパーカ(消化後の味)、運動などについて考察します。
第7章「日々の日課(dina-caryaa)」
スヴァスタ・ヴルッタ(svastha-vrtta)と呼ばれる、健康状態の保持のために必要な日課と養生法について学びます。 これには、「日々の日課(dina-caryaa)」と「季節の日課(rtu-caryaa)」があります。 日々行う基本的な方法である、身体の洗浄法(身体、頭部、口内、舌、顔、目、鼻、耳など)、運動、沐浴、食べ物などについてお話しします。
第8章「季節と季節の日課(rtu-caryaa)」
惑星や星の動きは、地球の気候と環境において、影響を及ぼします。季節は、それにより毎年規則正しく訪れ、気候の変化をもたらします。冬、春、夏、雨季、秋、初冬の季節的の変化は、ドーシャに影響し、不均衡にします。ドーシャの不均衡から健康を保つ季節の日課について考察します。
第9章「自然な生理的欲求・衝動(vega)」
生理的欲求(vega)は、自然な作用が、14あります。腸内ガス、排便、排尿、げっぷ、嘔吐、咳、くしゃみ、息切れ、泣くこと、あくび、眠り、空腹、渇き、性行動です。 これらの衝動の抑制や強要がどのような影響を生み出すかなどを考察します。
第10章「食事と食習慣(aahara-vidhi)」
食べ物は、すべての命あるものの生命の万能薬として考えられていあす。命あるものは、食べ物から作られています。 食べ物により生きています。食べ物は、身体の部分となり、健康に影響します。 食べ物と食習慣、食べ物の分類(適切な食べ物、誤った食べ物)、適切な食べ物の量、摂取のための時間、 誤った食習慣などを考察します。
第11章「3つの生命の支柱(tristhamba )」
食べ物(aahaara)、眠り(nidraa)、性衝動(brahmacharya) は、身体と精神機能の正常な均衡を維持するもので、生命の3つの支柱として考えられています。命あるもののこれらの3つの活動は、つり合いがとられていると、生命を保ち、それらの不均衡は、生命を破壊すると言われます。アーユルヴェーダによるこれらの正しいあり方について考察します。
第12章「食べ物(aahaara)」(2回)
さまざまな食べ物の価値、ドーシャに与える影響、効用などを考察します。 雨水、飲み水、沸かした水、ココナツ、ミルク:牛乳、ヤギミルク、母乳、凝乳、バターミルク、バター、ギー、砂糖、蜂蜜、ごま油、ひまし油、アルコール、牛尿、米、大麦、小麦、グリーングラム、ホースグラム、ブラックグラム、ごま油、米の料理、肉スープ、野菜スープ、ホースグラム、肉類、野菜類、果物類など、主な食べ物飲み物について考察します。
第13章「薬(osada)」
アーユルヴェーダのトリートメントやセラピーに使われる、さまざまなハーブやスパイスがテーマです。ドーシャとの関係、どのような症状に使用されるのか、また、重要なハーブの組み合わせなどをみていきます。
第14章「薬の準備(bhaisajya kalpana)(2回)」
さまざまなハーブやスパイスでどのように薬を作るか、どのように摂るかなどをみていきます。
第15課「アートゥラヴルッタ~病気の知識(nidhaana) 」
病気の原因、徴候、症状、治療できることを扱い、 病気への判断力を与えます。 病気(roga)の定義、病気とドーシャ、ドーシャの状態、病気の根本的原因、 ドーシャの悪化の段階、ドーシャ別の悪化の原因・病気・徴候と症状・トリートメント、 病気の分類、原因の分類、病気の治療度、診断、診察などを考察します。
(15課16課は、「病気とトリートメントの基礎(aatra-vrtta アトゥラ・ヴルッタ)」が主要テーマです。 アーユルヴェーダは、 スヴァスタ・ヴルッタ(健康な人のためのトリートメント)と、 アトゥラヴルッタから成っています。スヴァスタヴルッタは、肯定的な健康状態の保持や維持のために必要な日課と養生を扱います。 アトゥラヴルッタは、病気の知識、治療のためのトリートメントなどを扱います)
第16章「アトゥラヴルッタ~トリートメントの基礎(ciktsaa)」
病気(roga)の定義、病気とドーシャ、ドーシャの状態、病気の根本的原因、 ドーシャの悪化の段階、ドーシャ別の悪化の原因・病気・徴候と症状・トリートメント、 病気の分類、原因の分類、病気の治療度、診断、診察などを考察します。
第17章「浄化法~ショーダナ・セラピーの基礎
・ショーダナ(浄化療法) と シャマナ(鎮静療法) 、パンチャカルマ(五種療法) 、コーシタ(kosta)とシロータス(srotases)、スネーハナ(注油療法)とスヴェーダナ(発汗療法)、ラサーヤナ(強壮法)とヴァジーカラナ(強精法)などの概要
第18章「浄化法~体の準備(puurva karma) 」
・スネーハナ(注油法)、 アビャンガ(油剤塗布療法)、 シローダーラ(頭部油剤注油法)、 シローヴァスティー(頭部浄化法)、 ピジチリ(油剤注油法)、スネーハ・パーナ(油剤飲用)、スヴェーダナ(発汗) 、プールヴァ・カルマ(前処置)の重要な事柄などについて
第19章「浄化法パンチャカルマ・セラピー」
ヴァマナ(催吐法)・ヴィレーチャナ(瀉下法)・ヴァスティ(ハーブ浣腸法)・ナスィヤ(経鼻法)・ラクタ・モークシャナ(瀉血法)についての、実施時期、適応症、禁忌 、手順 正しい施術の症状などについて
第20章「パスチャート・カルマ(付帯的療法)(pashcaat karma)」
ドゥーマ・パーナ(医療用の喫煙)、ガンドーシャとカバラ(うがい)、ムカ・レーパ(顔面にハーブ・ペースト塗布)、ムルドゥ・タイラ(頭のオイルセラピー)、カルナ・プーラ(耳のトリートメント、ネートラ・ダーラ(目のトリートメント)の方法や目的について考察
第21章「オイルセラピーと他の特別なトリートメント」
トリートメントのための季節、食べ物、規則と養生、トリートメントの必要条件と備品について。スナーナ(snaana 入浴)、アビャンガ(abya.nga)、カーヤセーカム(kaayasekam)、ピジチリ(pizhicili)、シローダーラ(shirodhaara)、ピチュ(picu)、タクラダーラ(takradhaara)、キズィ(kizhi)などのトリートメントについて。
第22章「体(shariira)とその構成」
シャリーラ(体) コーシャ(kosa 鞘、層) 、シャリーラとコーシャの関係、ガルバーヴァクラーンティ(garbhavakranti 胎児の構成) 、子供の誕生が依存するもの、ビージャ(biija) 、子供の健康に影響する要素、 妊娠期間の食事(ハーブ)などについて
第23章「生体の組織(a.ngavibhaaga)」
生命ある体の構造 、体の重要な部分 、ユガ(yuga)による人々の寿命と体力 などについて
第24章「マルマ(marma shariira)」
第25章「ヴィクルティの知識(vikrti vijjnyaana)」
第26章「重要な病気とそのトリートメント」
発熱(jvala)、発熱と結核(jvala/raajayaksma)、痔(arshas)、泌尿器系の病気(muutra roga)、黄疸(paandu roga)、皮膚病(tvak roga)、ヴァータの病気(vata vyaadhi)などについて考察
講座日程
コースの種類
3種類のコースがあります。
- 定例講座
毎回、1回完結のトピックごとの講座(毎月の定例講座) - 数回のシリーズ講座(3~5回)
- 全課を学ぶコース(30回)
※費用は次のページをご覧ください(⇒料金体系ページ)